「熊野古道を歩く」プロジェクト綾部第2団ベンチャー隊は、3月31日(木)から4月6日(水)の春休み期間、和歌山県田辺市から新宮市まで約90キロを1週間かけて踏破するプロジェクトを実施しました。

初日は、朝早くに竹内ベンチャー担当副コミッショナーがわざわざスカウトのために来綾され、激励の言葉をいただき、朝6時40分に綾部を出発しました。電車の旅は順調に進み、午後2時には、熊野古道中辺路ルートの出発点である滝尻王子に到着しました。

胎内くぐりでの様子ですが、この辺りでは、まだまだ余裕のある顔ですね。

尾根道に出るまでは急な登りが続きました。重い荷物と相まって、だんだん体力が消耗していきました。だんだん険しい顔になってきているのが分かると思います。
夕方5時頃には最初のビバーク予定地である高原霧の里休憩所に到着しましたが、「キャンプ禁止」の看板があり、途方に暮れたスカウトは親切な村の住民に声を掛けていただき、喫茶「欅」さんの庭で一夜を明かすことができました。しかも翌朝にはおにぎりをご馳走になり、人の温かさに触れることができました。

カメラの故障のため、2日目の写真がありませんが、有名な近露王子、継桜王子を越え、ひたすら熊野古道を歩き続けました。2日目の夜は小広王子付近でビバークし、3日目はいよいよ熊野本宮大社です。

伏拝王子手前にある喫茶「大阪屋」さんでの1コマです。私がスカウトと出会ったときは、重い荷物のため疲れ果てた様子で歩いており、声を掛けても全く気が付いてくれませんでした。余りに疲れていた様子だったので、すぐそばの怪しげな(失礼!)喫茶店で休憩しましたが、おかみさんがとても親切な方で、100円のアイスキャンデーしか注文していないのに、ドーナツやら、干し柿やら、飴やお菓子やおいしい湧水を水筒一杯いただいただけでなく、

記念に南京錠までいただき、願い事を書かせていただきました(確か、六甲山で同じような所がありますね)つい話が弾みすぎてしまいましたが、この様な触れ合いが旅を一段と思い出深いものにするのでしょうね(また来ます!)

伏拝王子から本宮の町が見えます。古の人々が、嬉しさの余り、伏し拝んだ気持が分かりました。

いよいよ最初の目的地である「熊野本宮大社」に到着しました。大社の宮司である九鬼家隆氏は綾部藩藩主の末裔であり、綾部と本宮は見えない糸で繋がっているのです(この家紋は若宮神社で見かけますね)

少し緊張した面持ちで参拝し、

大斎原を越え、湯の峰温泉へと向かう大日越を行くと、

湯の峰温泉に到着したときには、もう夕方6時になっていました。名所「湯筒」を見る目も疲れ果てている様子が伺えます。

さて、ここからは隊長からのサービスです。ここから川湯温泉野営場に移動し、スカウトにビバークの用意をさせた後、近くの川湯温泉公衆浴場へ行きました。入浴客も少なく、久し振りの入浴(ホンモノの温泉)で疲れを癒した後、鍋料理を振る舞ってやりました(何故か、肉よりも野菜がよく売れましたねぇ)

4日目の朝の様子です。素晴らしい野営場でしたが、この休日はまだ閑散としていました。

川湯温泉を見学しました。河原に共同の露天風呂がありました。

反対側には昨晩入浴した公衆浴場がありました。ひとしきり温泉情緒を満喫した後、いよいよ小雲取越ルートに入ります。

ルートの入り口は民家の庭先と間違えそうな所にありました。この民家の方も親切な方で、ルートの注意点やらを教えていただいた挙句、桜をバックに一緒に記念撮影をしていただきました。

スカウトとはここで別れるつもりでしたが、今晩のビバーク場所である「小口自然の家」に行ったついでに、つい欲を出してしまい、林道を先回りし、「百閒ぐら」でスカウトを待ち伏せしました。

こんな感じの道を歩いています。この日は朝から曇りがちで、一緒に昼食を取った頃には雨が降り出しました。冷たい風も吹き、天候は良くありませんでした。スカウトとはここで別れましたが、「小口自然の家」に到着したときは雨も上がり、ビバークにも問題がなかったとのことでした(夜には特別ゲストの来訪がありました。その件については後程)

5日目は最大の難所、大雲取越です。円座石の写真を撮ってから、熊野那智大社まで写真がありません。かなり辛いコースだったらしく、見晴らしの良い場所もあったそうですが、その余裕もなかったとのことでした(残念!)

午後3時過ぎ頃に第2の目的地「熊野那智大社」に到着。

有名な那智の滝と青岸渡寺の三重の塔。この日は好天だったおかげで、正に絵葉書のような風景です。

「大門坂」入口にある夫婦杉。スカウトの様子が分かりませんが、観光気分に浸る余裕すらなかったそうです(ツクヅク残念!!)この後、紀伊勝浦にある湯快リゾート「越乃湯」に宿泊(本当に7,800円!)。温泉と食べ放題のバイキングを満喫し、そして久し振りの布団での就寝となりました。

5日目も好天となり、ゆっくりと朝10時に出発。ここからは大辺路ルートになり、第3の目的地「熊野速玉大社」へ向かいました。

アップダウンの少ない海沿いのルートを歩き、午後3時30分頃には「熊野速玉大社」に到着しました。

その足で、神倉神社のゴトビキ岩を見学、ここからは新宮市が一望できました。その後、午後5時頃には今晩の宿泊先である「南海堂」さんに到着しました。

「南海堂」さんは新宮市でUFOパイとエクレアが有名な洋菓子店ですが、実は店主の中川さんは
新宮第2団のカブスカウト隊の隊長なのです。
何がご縁だったのかと申し上げると、私が最終日の宿泊場所に困って、新宮市にボーイスカウトは無いかと、ホームページをあっちこっち探していたところ、運良く電話番号の書いてある記事があり、駄目元で電話し、近辺で宿泊できるところを尋ねたところ、自宅に宿泊してもいいですよと、二つ返事で快く承諾していただいたのです
!正に地獄に仏、ボーイスカウトやってて良かった・・と感じたのは久し振りのことでした。そんなことで、泊めていただいただけでなく、2日前の夜には「小口自然の家」にビバークしていたスカウトに差入をしていただいたり、この日の夜もスカウトOBら5人と一緒に焼肉をご馳走になったりと、本当に歓迎していただきました(感謝)

最終日朝、中川隊長と一緒に撮影したものです(余談。中川隊長の弟さんは東京で有名なパティシィエである中川二郎氏でして、日テレテレビ番組「世界一受けたい授業」にも何度も出演されている方でした・・驚き!(確かに2月に出演されているのを私は見ました!))

朝9時22分新宮発の電車に乗り、初日同様乗り継ぎをし、夕方6時35分、無事綾部に到着しました。
今回のプロジェクトを通じて、世界遺産という自然や文化に触れられたことはもちろんですが、熊野古道界隈の人々の温かさに触れられたこと、新宮第2団中川隊長を通じて、スカウティングという同じ志を持っている日本中(世界中)のスカウト(リーダーも含めて)は皆仲間であることを実感する良い機会となり、スカウトの成長の一助になったものと思います。
ご協力いただいた新宮第2団、白樺地区、当団役員、保護者の皆様、本当にありがとうございました!!
さて、スカウトの報告書が楽しみですわ(笑)
ベンチャースカウト隊 隊長 林 英男